個人でネットショップを開業するならどのサービス？利用率ランキングから検証

ネットショップを個人（法人の場合も含みます）で開業しようとした場合、すでにあるさまざまな「ネットショップ開業サービス」の利用を検討されているのではないでしょうか？その際、利用率のランキングを選定の基準にするのもひとつの方法です。今回はネットショップを開業するためのサービスのランキングを紹介します。

ネットショップを開業する方法は大きく分けて2つ

ネットショップを開業＝作成するための方法として「モール」と「カート」という2種類の中から選ぶのが、個人で始める場合には一般的です。それぞれについて概要を解説すると

1. モール：さまざまなネットショップの集合体。わかりやすい例として楽天市場やAmazonが挙げられます
2. カート：ネットショップのデザインを容易にできたり、決済サービスを提供しているのがカートです

【関連記事】
ネットショップ を開設するときに知っておきたい『モール』と『カート』の違い
ECモール5社を徹底比較！出店するメリットや注意点も解説

それぞれのメリットとデメリットについては以下のとおりです。

ECモールのメリットは、モール自体の集客力の強さです。これを利用することで、個人店でも初めからそれなりに顧客を集められます。そのほかにもモールに出店しているという安心感を顧客に与えられます。

デメリットとして挙げられるのは、高額な出店費用がかかる点です。費用面以外には、ショップのデザインが画一的になり、ブランディングしづらいといった面もあります。

ECカートのメリットは、ネットショップ開業のための大規模な投資や技術的な知識が不要になるため、モールよりも費用をかけずに済む場合が多くなります。また、知識があれば自由にショップのデザインをカスタマイズできるので、ブランディングしやすくなります。デメリットは、集客力の弱さです。それを補うために自身で広告の出稿やSNSなどへの投稿を通じ、ショップの存在を広くアピールすることを行わなければなりません。

利用率の高いECモールランキング

国内における利用率の高いECモールのランキングは以下のとおりです。

1. 楽天市場
2. Amazon
3. Yahoo!ショッピング
4. ZOZOTOWN
5. メルカリ

いずれもECモールとしての知名度が抜群に高いため、集客力も文句なしと言えます。ただしZOZOTOWNに関しては、出店のハードルがかなり高い（ショップ自体の知名度が高い必要がある、など）ため、ここでの解説からは除外させていただきますが、それ以外の4つのモールに関しては、いずれも個人で出店することは可能です。

メルカリを除く「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」については、個人出店が可能なため、立ち回り次第では大きな利益を出せる可能性を秘めています。ただし、手続きの煩雑さやかかるコストについてはそれなりの覚悟が必要です。

利用率の高いECカートランキング

初めてネットショップを開業する、個人でネットショップを開業するといった状況で、あまりコストをかけずに始めたいという場合に重宝するのがECカートサービスです。国内での利用ランキングは以下のとおりです。

1. EC-CUBE
2. BASE
3. コマース21
4. ebisumart
5. ecbeing

ランキング1位の「EC-CUBE」は、無料で始められるECカートサービスです。EC-CUBEは無料にもかかわらず、標準で豊富な機能が用意されているのが特徴です。さらに、ネットショップ運営にかかわる各種操作を容易に行えるのもポイントとして挙げられます。

2位の「BASE」は、170万ものネットショップの開設実績があり、簡単にネットショップを開設できることで人気があります。そして、ショップの初期費用や月額固定費が発生しないのも特徴的です。

3位の「コマース21」は、大規模なネットショップ構築のノウハウが豊富で、大手のネットショップでも多数導入されているサービスです。カスタマイズ性が高く、自由度の高いネットショップを構築しやすいため、ブランディングに注力したいというネットショップに適したサービスと言えます。

4位の「ebisumart」は、クラウドECという方法でネットショップを構築できるため、システムをつねに最新のものに保てるほか、機能拡張やカスタマイズ性についても柔軟に対応できるのがポイントです。反面、初期費用がかかってしまう（300万円〜）ため、個人でこれからネットショップを開業する場合にはハードルが高くなってしまいます。

5位の「ecbeing」は、ネットショップ開業に必要なショップの構築、決済システムの提供のほかに、マーケティング支援やサポートが充実しているのが特徴です。ただし「ebisumart」と同様に初期費用が高額なので、これから個人でネットショップを開業する場合には利用しづらいと言わざるを得ません。

以上のような点から、おもに個人でこれからネットショップを開業する場合には、ランキングの上位である「EC-CUBE」「BASE」のほか、ランクインはしていませんが「STORES」や「Shopify」といったサービスが有力候補になります。

ネットショップ開業にあたって改めて確認すべきポイント

ネットショップを開くためのサービスを決める以外にも成功させることも含め、確認すべきポイントがあります。以下のポイントをサービス選びの指標にしていただくと、より効率的に決められるでしょう。

1. ユーザーインターフェイス：ネットショップを構築する際には、ユーザーインターフェイスのデザインを見やすい、わかりやすいものにする必要があります
2. 配送・支払い・返品ポリシー：配送、支払い、返品ポリシーなどを適切に整備しておくことが大切です。顧客が利用する際にトラブルが発生しないように、明確なポリシーを準備しておくことが大切です
3. セキュリティ： ネットショップでは顧客の情報やクレジットカード番号などを扱うため、セキュリティも重要なポイントです。個人情報保護法やクレジットカード決済規約などに準拠し、顧客情報を適切に保護することが大切です
4. マーケティング計画：商品の販売前に、マーケティング計画を作成しておくことが重要です。ターゲット顧客層を明確にし、広告やマーケティング活動を行うための予算を確保することも大切です

【関連記事】
ネットショップの利用規約の作り方

まとめ

ネットショップ開業にあたり、利用率のランキングを参考にすることでモールの場合は集客面、カートについては困った際に検索した場合に結果が多く表示される、といったメリットがあります。個人でネットショップを開業する場合、ランキング結果を参考にしつつ、販売する商品や規模によって、モールかカートかをじっくり選定する必要があります。

ネットショップ開業はゴールではありません。あくまでもスタートラインに立った、という状態です。ネットショップを運営するにあたっては「発送」作業が、意外と負担になってきます。それを軽減する「発送代行」というサービスを弊社STOCKCREWではてがけています。すぐに必要のない知識ではないかもしれませんが、頭の片隅に入れておいて損はありません。ひとまずどのようなものか？という相談でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。